婚活をお休みしたきっかけは「ちょっとした違和感」だった
「もう少し頑張ればきっとうまくいくはず」
「こんなことで諦めちゃいけない」
そう思っていたはずなのに、ある日ふと感じたのです。
——なんだか、疲れたな、と。
婚活を一生懸命続けていると、いつしか“感覚”よりも“義務”が先に立ってしまう瞬間があります。
・プロフィールを見ても心が動かない
・LINEの返信が面倒に感じる
・デートの前日にため息が出る
それは「相手が悪い」「タイミングが悪い」ということではなく、自分の心が少しずつ擦り減っているサインなのかもしれません。
「頑張りたい気持ち」と「心の声」がズレてきた
真面目な人ほど、「休んでいる場合じゃない」「せっかくここまで来たのだから」と思って、自分の気持ちを押し込めがちです。
でも、本音では「ちょっと離れたい」「しんどい」という気持ちが大きくなっている。
その“ズレ”が、日常の中でささやかな違和感となって現れてくるのです。
たとえば、
・デートの帰り道に、どっと疲れが出る
・誰にも会いたくない週末が増えた
・おしゃれや身だしなみに興味が持てない
どれも、「少し立ち止まっていいよ」という心の声かもしれません。
止まることは、負けじゃない
婚活を“お休みする”というと、
「ここで止まったら結婚が遠のくのでは?」
「ただの逃げなのでは?」と不安になる方も多いです。
でも実は、止まることは“後退”ではなく“整える”ための準備期間でもあります。
走り続けて見えなかったものが、立ち止まって初めて見えてくることもある。
実際に、ムーヴオンブライダルでも「お休みしていた期間に、自分の考えが整理できた」「焦りがなくなって、かえって良縁につながった」という声を多くいただいています。
違和感は、心がくれる小さなサイン。
その声に気づけたあなたは、もうすでに前に進む準備を始めているのかもしれません。
「今は動けない」——その気持ちを否定しなくていい
「婚活をお休みしたい」と思う瞬間は、人それぞれに違います。
毎週のようにマッチングやお見合いに参加して、スケジュールが埋まりすぎてしまったとき。
何度会ってもピンとこない出会いが続いたとき。
あるいは、交際中の相手との関係に疲れてしまったとき。
どれも「もう頑張れない」と思った、自分の心のSOSです。
でも多くの人が、それを無視してしまいます。
◆「婚活をやめたら終わり」という思い込み
特に30代後半から40代にかけての女性に多いのが、
「今止まったら、もうチャンスが来ない気がする」という強い不安。
年齢や周囲の状況、親からのプレッシャーなど、“焦る理由”が積み重なってしまうことで、
「動き続けるしかない」と思い込んでしまうのです。
けれど、気持ちがしんどいときに無理をしても、
良い出会いが生まれにくいのは、誰もが感じたことがあるのではないでしょうか。
相手と向き合うエネルギーが枯れていると、相手の言動を素直に受け取ることも難しくなるものです。
◆休むこと=諦めること、ではない
婚活を少しお休みすることは、「諦め」でも「後退」でもありません。
例えるなら、それは長距離マラソンの給水所のようなもの。
今の自分の状態を見つめ直し、
もう一度元気な気持ちで走り出すための準備期間です。
婚活は、誰かのために頑張るものではなく、自分の幸せのために向き合う時間。
だからこそ、疲れたら「ちょっと立ち止まってみる」のも、自分への大切なケアなんです。
◆お休み中にやってみたい3つのこと
「じゃあ、婚活を休んでいる間は何をしたらいいの?」
そんな方に向けて、気持ちを整えるための小さなヒントを3つご紹介します。
- 1. 日記やノートに、気持ちを書き出してみる
婚活中は、考えが頭の中でグルグルしてしまいがち。
書き出すことで、意外な自分の本音が見えてきます。 - 2. 婚活とは関係ない「好きなこと」に打ち込む
推し活、趣味、旅行、ドラマ鑑賞…何でもOK。
「自分らしさ」を取り戻すことで、心が軽くなる瞬間があります。 - 3. 応援してくれる人に話を聞いてもらう
婚活カウンセラーでも、友人でもOK。
モヤモヤを口に出すだけで、次の一歩が見えてくることも。
「止まってもいいんだ」と思えたとき、あなたの心は、少しだけ深呼吸ができるはずです。
そしてその静けさの中で、これまで見えなかった本当の気持ちがふっと顔を出すかもしれません。
「止まったからこそ気づけた、私の本音」
婚活をお休みしたとき、多くの人が最初に感じるのは、罪悪感や焦りかもしれません。
「ここで止まったら、もう出会えないんじゃないか」「みんなは頑張ってるのに、私は何をしてるんだろう」——そんな思いが、ふと頭をよぎるのです。
でも、それでも“止まる”ことを選んだとき、人はようやく自分の声に耳を傾け始めます。
◆「誰かといたい」より「ひとりがラク」だった
ある女性は、婚活を休んで3か月が経った頃、「本当は誰かと一緒にいること自体が、まだ怖かったのかもしれない」と気づいたそうです。
人と付き合うことで、無理をしてしまったり、合わせすぎたり。
過去の恋愛でそうやって疲れてしまった経験が、まだ心のどこかに残っていたのです。
「私、まずは“誰かといたい”と思える自分になることから始めないといけないのかも」——そんな言葉に、私たちカウンセラーは深く頷きました。
◆「結婚したい」は本心?それとも…
婚活をしていると、「そもそも、どうして結婚したいんだっけ?」という問いを見失いがちです。
家族が欲しいから? ひとりが不安だから?
それとも、「結婚=すべきこと」と思っていたから?
休んでみると、実は「結婚したい」という気持ちの裏に、世間の目や親の期待に応えなきゃというプレッシャーがあったと気づく人も多いです。
「“自分の幸せ”じゃなく、“誰かのための結婚”になっていた」
そう気づいた瞬間、自分がどれだけ無理をしてきたかに初めて気づきます。
◆止まることで、本当の願いが見えてくる
不思議なことに、人は“止まる”ことで、ようやく「本当に欲しい未来」が見えてきます。
・誰かとごはんを食べながら今日の出来事を話せる日常が欲しい
・ひとりの時間を大切にしてくれる人と出会いたい
・家族と呼べる存在が欲しい
焦っていたときには見えなかった願いが、立ち止まることでくっきりと輪郭を持ちはじめるのです。
◆婚活は“自分を知る”旅でもある
婚活は、ただ誰かと出会うための行動ではありません。
それは自分の「本当の気持ち」と向き合う旅でもあります。
もし今、婚活がつらいと感じているなら——
無理に進まなくても大丈夫。
あなたの気持ちが、もう一度“誰かと向き合いたい”と思えるそのときまで、少し休んでもいいのです。
止まったからこそ得られた“本当の出会い”
婚活をしていると、どうしても「出会いの数」や「交際の進展」にばかり目が行きがちです。
けれど、数や結果にとらわれすぎた婚活は、知らぬ間に“自分らしさ”を削ってしまうことがあります。
ある女性は、婚活を「一旦休もう」と決めたとき、最初は「負けたようで悔しい」と感じたと言います。
でも、その期間中に趣味の料理教室へ通い始めたり、昔から行きたかった場所へ一人旅をしたりするうちに、“本来の自分”を取り戻す感覚があったそうです。
そんなある日、友人に誘われた食事会で彼女はパートナーと出会いました。
婚活アプリや相談所で出会うのとは違って、“素のままの自分”でいられたその場は、緊張もなく、自然に話ができたといいます。
「不思議と、焦りもなく、笑って話せたんです。だからこそ、ちゃんと見てもらえた気がして」
彼との出会いが進展したのは、彼女が“無理をしていない状態”だったから。
婚活を休んでいた期間は、ただの「空白」ではありませんでした。
むしろ、“自分の魅力”を磨き直し、本当に惹かれ合える相手に出会う準備期間だったのです。
婚活における「お休み」は、諦めでも、逃げでもありません。
それは、一歩引いて全体を見渡すような、大切な“心の調整時間”。
ずっと走り続けてきたからこそ、止まることに勇気がいる。
でも、止まることでしか見えない景色がある。
そして、その景色の中にこそ、あなただけの“本当の出会い”が待っているかもしれません。
おわりに|あなたのペースで、また歩き出せばいい
婚活をお休みする——それは、勇気のいる決断かもしれません。
「諦めたって思われるかな」「もうチャンスが減るかも」そんな不安や、周囲の目が気になることもあるでしょう。
けれど、あなたの人生は、あなたのもの。
疲れたときは、一度立ち止まっていいんです。誰かの基準でなく、自分の心と身体の声に耳を傾けること。その姿勢こそが、結果的に幸せな結婚に近づくこともあるのです。
活動を止めることでしか見えない景色も、たくさんあります。
無理に走り続けていたときには気づけなかった「本当に求めているもの」や「本当は向いていなかったやり方」など、自分の本音に出会えることもあるからです。
婚活は、ずっと走り続けるマラソンではなく、自分なりのペースを見つけて歩いていくハイキングのようなもの。疲れたら水を飲み、景色を楽しみながら、また歩き出せばいい。
ムーヴオンブライダルでは、そんな“歩き方のリズム”を大切にしたサポートを行っています。
「一度立ち止まってみたいけれど、どうしたらいいかわからない」そんな方も、ぜひお気軽にご相談ください。
活動再開のタイミングも、方法も、誰かと一緒に考えることで、もっと軽やかになるかもしれません。
休むことは、後退ではなく前進の準備。
焦らず、比べず、あなたらしい幸せを、また一緒に探していきましょう。